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Vol.10 トイレのうんちく、捻り出しました。

年齢のせいなのか、トイレが近いです。朝なんか、たいてい尿意を覚えて目が覚めます。おかげで早起きにはなりましたが。ライターのタラです。

我が家は男所帯のせいか(と言い訳にしていますが)、どうしても家事の中で掃除がおろそかになりがち。特にトイレはお世辞にもキレイとは言い難く、小まめに掃除しようとは思っているのですが、中々ねぇ……。気になったらお香を焚いて、ニオイを誤魔化したりしています。

さてさて今回は、臭いからと言っても蓋をするわけにはいかないトイレの話あれこれです。


前回少しだけ触れましたが、昔バックパッカーで世界中を旅していました。

その道中、ハンガリーからギリシャまでバスで移動することになりました。24時間、バス移動です。国境をいくつか越えるわけですが、確かセルビアあたりのこと。給油および休憩をかねて、パーキングエリアのような所に停車。僕は降りると駆け足でトイレへ向かいました。漏れそうだったのです。汚いのは承知していましたが、想像以上にニオイが酷い。

何故だろうといぶかしんでいると、便器の脇のバケツが目につきました。単なるゴミ箱かと思い見ると、そこには便を拭いたトイレットペーパーの残骸が(汚くてすいません)。原因はコレでした。水圧が弱いのか、流せない紙質なのせいなのか分かりませんが、とにかくトイレットペーパーを流すことは禁止でした。臭いわけです。

旅の最中、それほど日本を恋しくは思いませんでしたが、この時ばかりは「日本に帰りたい」と思ったものです。海外セレブが面白がって日本のウォシュレットを買って帰るなんて話をよく聞きますが、冗談ではなく、日本のトイレ事情は世界一です。

 

 

そんな日本ならではの“和式トイレ”。洋式の普及でめっきり数が減り、若い人の中には使い方が分からないと言う世代もいるとか。公衆トイレなどではまだ和式が残っていますが、確かに和と洋が空いていたら、わざわざ和式は選ばないかも……。

しかし、実は体にとっては、和式トイレでの姿勢の方が排泄しやすいと言う研究結果があります。それは腸の形状の問題。洋式の便座に座ると下半身の筋肉が腸の一部を締め付ける状態になり、便の通り道を塞いでしまうのです。

一方、和式トイレでの姿勢、いわゆる「ヤンキー座り」や「ウンコ座り」だと腸まわりの筋肉が緩み、直腸が垂直に解放されるので、便が出やすくなるとのこと。つまり、昔ながらの和式スタイルは、形状もさることながら、実に理に適っていたのです。

便秘や便が出づらいと悩んでいる方。案外、和式トイレを使えばあっさり解消できるかもしれません。

事実、簡易的な排泄施設で、いわば和式スタイルで用を足すことが多いアフリカや東南アジアの一部では、ほとんど便秘の人がいないのだとか。また近年では欧米でもウォシュレットと共に和式トイレの需要も増加中との話も。さすが、トイレ大国、日本と言ったところでしょうか。

しかし、では家のトイレを今から和式に変えると言うのも非現実的。どうするか。要するに、洋式を使いながら、和式スタイルを取れればいいわけです。そこで提案されているのが、足元に台座のようなものを置く方法。

便座に座ったまま膝を上げて、和式トイレでの姿勢を取ることができます。専用のグッズも売り出されているようなので、気になる方チェックしてみては?

 

 

当然ですが、キッチンやお風呂と同様に、トイレにも水道使用料はかかっています。一般家庭では水道使用量の約20%がトイレだと言われています。意外に多い……?

そもそもトイレを流すとき、どれくらいの水を使うのでしょうか。トイレの型によっては違いますが、平均で大で7リットル、小で5.5リットル程度になります。

一方、水道使用量は1リットルあたり平均で0.25円程度。ざっくり計算すると大で1.75円、小で1.37円です。一日のトイレ使用回数を大1回、小3回だと仮定すると13.5リットル、約3.4円になります。これがもし4人家族だとすれば四倍で13.6円。これが一週間、一か月、一年と累積していくわけですから、決して安いモノではありません(古いトイレと最新式のトイレではかなり節水性に差があるので、実際にはもっと高い場合も、逆に安い場合もあります)

とは言え、ではトイレに行く回数を減らすと言うわけにもいきませんよね。やはり、一番は「無駄に水を流さない」ことでしょう。

音消しのための洗浄や、何でもかんでも大レバーで流すのをやめるだけでも、積もれば大きな節約になるはずです。家庭で簡単に設置できる消音装置なども豊富なので、利用するのも〇。

ただし、よく節水方法として話題にあがる「水を入れたペットボトルをタンクに入れる」裏技。あれは絶対にNG! 洗浄のための水量が確保できないために便器汚れが落ちづらかったり、排水管のつまりを引き起こす原因にもなります。最悪の場合は故障することも。

くれぐれもご注意を。

 

 

最後に、数年前の「名言・格言日めくりカレンダー(手帳大賞作品集)」に掲載されていたと言う、ありがたいお言葉を紹介します。

 

「人生は振り返るな トイレは振り返って出ろ」

 

お後がよろしいようで。みなさんも、トイレはキレイに使いましょう。

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