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Vol.15 その肌ざわりに用がある。I ♡ ペットな毎日を。

暦の上では初夏。暑すぎず、寒すぎず。過ごしやすい時期で、年中これくらいの気温だったらいいなぁと思いながら、まあまあ快適に生きているライターのタラです。

最近は全然平気にはなったのですが、子供ころは本当に犬が苦手でした。大型犬はもちろん、子犬も駄目。犬を飼っている友人の家に遊びに行くのは、玄関で遭遇しないか毎回ハラハラしたものです。克服するために犬を飼いたいと親に頼むも、なんと親も犬が苦手でした。血なのか……。という事で、今回はペットにまつわるエトセトラです。


同僚の女性が猫を飼ったそうです。どうやら娘さんが捨て猫を拾ってきて、最初は世話が大変だからと渋っていたようですが、結局押し切られて飼い始めることに。最近はスマホで撮った愛猫の写真を見せてもらったり、日々あったあれこれを聞かせてもらうので、何だかんだ言っても猫好きなのだろうと思っていたのですが……。

「でも猫は嫌いなんだよね。可愛いのはウチの子だけ」

??? 驚きました。何となく、犬や猫が好きな人が、ペットとして飼っているものだと思っていたからです。猫嫌いなのに猫を飼い、可愛がることができるとは。矛盾しているようですが、これが「ペット」の持つ魅力(あるいは魔力?)なのかも。

ちなみに、別の同僚も猫を飼っているそうで、彼もまた「それほど猫好きじゃないけど、愛猫は可愛い」と言っていました。

もしかして、自分の飼い犬や飼い猫は好きだが、よそ様の子はそれほどでも……という層は意外に多い? これはもう少し、周りに調査してみたいと思います。

 

 

僕自身は犬も猫も飼ったことはありませんが、何故か過去にお付き合いした彼女さんたちは妙に動物好きな人が多かった思い出があります。複数匹の犬猫を飼っている子、街中で犬を見かけると、かのムツゴロウさんばりにじゃれ始める子、好きが高じてトリマーの資格まで取ってしまった子などなど。普通にデートに飼い犬を連れてきたこともありました。

当然、彼女たちに「動物があまり得意ではない」などと言えるわけもなく。おっかなびっくり頭を撫でたりしたわけですが、こちらの警戒心が伝わるのか、僕から動物を引き寄せる何かが発せられていたのか定かではありませんが、異常にまとわりつかれたのです。走り寄ってきて足元で走り回られ、座れば膝を陣取り、首筋に食らいつかれ……内心ビクビクだったのを覚えています。

しかし、当の彼女さんは「男の人にこんなに懐くなんて珍しい」と、微笑ましく見ていたのでした。

幼少期、僕が無駄に犬を怖がる姿を見て、友人が「怖がるから、逆に向こうも警戒するんだよ」と教えられたことがあります。きっと、警戒され、牽制されていたのでしょう。

可愛いなとは思うんです。ですが、ちょっとだけ怖い。一生、治らないかもしれません。

 

 

さて、ここで少し変わり種ペットの話を一つ。元々エキセントリックな言動が多い友人のE君。彼が飼っているのは何とタランチュラ。見るからに毒々しい色彩の、手のひら大の蜘蛛です。写真を見せてもらいましたが、駄目な人は絶対に駄目なヤツです。何故蜘蛛なのかと聞くと、「元々好きだから」と、まあ当然な答え。しかし、犬や猫のように軽々しく撫でることもできず、一緒に散歩するわけにもいきません。しかも日中はほとんど土の中に隠れて生活しているようで、生態を眺めることも中々できないそう。それ、楽しいのか? 完全なマニアの世界です。

「あと20年くらいは生きるから、俺が先に死んだら面倒を見てくれ」と頼まれました。冗談は顔だけにしてもらいたいものです。

 

 

今回、ペットに関することをあれこれ調べる中で、メリットの一つに「恋人探しに役立つ」というものがありました。とあるアンケートによると、気になる異性との会話の糸口になったのがペットだと答えた人が約50%、6割以上の人がペットを飼っている人とデートがしたいと答えたそう。さらに、マッチングアプリなどのオンラインツールを使う際、約3割の人がプロフィールにペット写真を掲載している人と会いたいと思うとのこと。

思わずペットを飼いたくなるデータですが、こういうヨコシマな下心は見透かされることでしょう。

日々犬の散歩をしている中で、同じように犬の散歩中だった女性と親しくなり、結婚した知人もいます。確かに、ただ一人で散歩しているだけでは、そんな出会いは中々ありません。もしその最中に女性に声をかけようものならば、それは単なるナンパです。しかし、そこに「犬」が加わると、自然と会話が始まるのも何か頷けます。動物を愛する者同士のシンパシーみたいなものが生まれるのでしょうか。ラブコメ映画みたいですが、個人的にはかなり憧れるシチュエーションとだけ言っておきましょう。

 

 

愛くるしいし、癒されるし、もしかしたら恋人を作るきっかけとなるかもしれないペット。メリットは数え上げればキリがありません。しかしその一方、デメリットも当然あります。家には臭いがつきますし、毛や糞の掃除も手間。当然、飼育費用も馬鹿になりません。一人暮らしだとしたら、長時間家を留守にするのも一苦労でしょう。メリットとデメリットを天秤にかける必要はありませんが、飼うならばそれなりに覚悟は持つべきです。

飽きたからと言って、簡単に手放すわけにはいかないのだから。

 

最後に、イギリスの諺を紹介して、今回のコラムを締めたいと思います。

 

子供が生まれたら犬を飼いなさい。

子供が赤ん坊の時、子供の良き守り手となるでしょう。

子供が幼少の時、子供の良き遊び相手となるでしょう。

子供が少年期の時、子供の良き理解者となるでしょう。

そして、子供が青年になった時、自らの死をもって子供に命の尊さを教えるでしょう。

 

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