Vol.53 お部屋引っ越し大作戦! トイレ改造篇
電子レンジがなくてもいい。テレビも必要ない。最悪、冷蔵庫だって使わない。しかし、クーラーなしでは生きていけない。クーラーこそ、人類が発明したもっとも偉大な技術だと勝手に思っているライターのタラです。
当コラムでも度々触れてきましたが、部屋を引っ越そうと考えています。まあ2階から1階への家内引っ越しなのですが、これが中々進まない。移動先が倉庫と言う名の物置だったこともなり、とにかく不要物が多く、汚い。
と言うことで、この引っ越しの悲喜こもごも、その奮闘の一部始終を、不定期ながら紹介していこうと思います。
第一回は、汚過ぎたトイレの大改造! ではごゆるりとお楽しみください。
何度か紹介してきましたが、我が家はおもちゃ屋です。1階が店舗、2~3階が住居空間となっており、僕は現在2階の一室を使っています。ここから1階に引っ越そうというのが、今回の目的。
では、その引っ越し先の現状は、というと……こんな感じです。
この有様です。ここにある不要物を処分しなければ、引っ越すも何も始まらないわけです。ですが、何でもかんでもゴミの日に出せるわけはなく。粗大ゴミとして出すか、処分場などへ持ち込むか、専門業者に頼むか。どちらにしろ、一朝一夕には行きません。いずれ、「不要物処分」に関してはまとめてご紹介したいと思います。
では今回のミッションのトイレを見てみましょう。上の写真からも推察できるとおり、こちらもまあ汚い。現在開店休業中の店舗用で、あまり使用していないとは言え、掃除をしなくていい理由にはなりません。ですが、先延ばしし続けた結果、悲惨なことになりました。
たまにお客さんが「トイレ貸してください」と来るのですが、、正直、このトイレを貸すのには抵抗が……。街中の公衆便所よりも汚いんじゃないでしょうか?
折角なので、ただ掃除するだけではつまらない。トイレを大改造する決心をしたのです。
早速、ネットの海へダイブ。「トイレ」「DIY」「100均」あたりをキーワードとして、オシャレなトイレを目指します。すると結構多くヒットしたのが「タンクレス風トイレへDIY」。
トイレをトイレたらしめているタンク部分を隠そうというアイデアでした。100均で手に入る材料だけで作れるとのこと。当初は「コレだ!」と思い、雑な設計図みたいなものも書いてみましたが、ふと気づいたです。
……自分は、想像以上に不器用
ということに。
ネットでは簡単そうに作っていますが、あまり理想を高めすぎると挫折しそうだったので、もう少し手軽な路線へ変更。時には諦めも肝心。
やることを、「棚作り」と「床の模様替え」の2点に絞り、天下のダイソーへ。本当に、何でも揃いますね、100均。
早速作業に取り掛かります。
まずは床から。殺風景で薄汚い床には、リメイクシートを貼ることにしました。リメイクシートとは簡単に言えば、シール状になっている壁紙みたいなもの。木目柄や大理石柄、レンガ柄やコンクリート柄などが印刷されており、壁や家具に貼れば手軽にイメージを変えることができるスグレモノ。
印刷と侮るなかれ。人気DIYアイテムだけあって、パッと見では本物と区別つかない仕上がり(上手に貼れればだが……)。
無難に木目調でナチュラルを演出するか。コンクリート柄で無機質なオシャレ感を目指すか。ブルックリン風を気取ってレンガ柄も悪くない……。
あれこれ悩んだ末、男前なアメリカンな感じを醸しだしてくれる(だろう)黒タイル柄にしました。ちょっと光沢がある黒で、一瞬本物のタイルを貼っているかと錯覚します。さらに黒なので汚れも目立ちにくそう。ちなみに↓こんな柄。
シートのサイズが90×30cmなので、何枚か貼り合わせていくことになります。貼ったり剥がしたりは可能ですが、やりすぎると当然粘着力は低下します。
見ての通り、この商品の難点はこの折り目。貼ろうとするとクルクルして「あぁぁぁ!」と叫びたくなります。粘着力も強いのでシート同士がくっつく、くっつく。
そして、考えなしに貼ろうとしたら……やってしまった。少しズレたので剥がそうとしたら予想以上の面積が張り付いていた上、無理やり引っ張ったので無残に破け散ってしまったのです。自分の不器用さに嫌気がさした。開始早々、一枚無駄になった。
横着して一気に貼るのをやめ、小さいブロックに分けることに。それでも向きを間違えて、合わせ目が狂ったり、隙間ができたり、曲がったり……。まあいいかと何度かやりすごし、悪戦苦闘すること約二時間。こんな感じに仕上がりました。
自画自賛するわけではありませんが、中々の出来ではないでしょうか? 所々ガタガタだし、隙間を謎のシールで誤魔化しているし、プロ仕事なら失格です。まあ、素人の初DIYにしてはギリギリ及第点? しかししかし、これだけでも随分と印象が変わり、何かオシャレに見えてきます。
床が終わったら、次は棚作りです。タンク上のデッドスペースと、扉正面のスペースの二か所に設置しようと思います。
作り方は基本2ステップ。両脇の壁に突っ張り棒をかけて、その上に天板を乗せるだけ。釘打ちやビス留めもありません。
棚を設置する高さと天板の大きさを決めたら、まずは突っ張り棒をかける。買った突っ張り棒の耐荷重は1㎏。そんなに重いものを乗せる予定はないので土台は二本にしました。
きちんと高さを測らないと水平が取れないので注意。たまたまメジャーに水平計が付いていたので適宜測りながら高さを決める。
しかし、何故に配管パイプがむき出しなのだろう、このトイレ。天板はこの部分をかわすように加工しなければ。本物の木材だったらそんな加工もひと苦労だったでしょう。
しかし今回天板に使うのはカッターや鋏でも簡単に切れるスチレンボードという素材。発砲スチロールの少し堅いバージョンみたいなもの。DIY界隈では大活躍する商品だそうです。
こんな細かい加工もカッターでサクサク。二枚つなげて、サイズ通りに切ったら天板のベースが完成。
合わせるとこんな感じ。うん、ピッタリ。
仕上げは天板に先ほども登場したリメイクシートを貼り、オシャレ度を上げていきます。
柄選びは難航しましたが、床の黒とのコントラストを考えて「板壁風シャビーシックブルー」という、レトロ感たっぷりの青い板柄にしてみました。
パイプ部分をややカットしすぎた感もあるが……まあ合格点です。
次は棚その2。同じように突っ張り棒を渡し、その上にカラーボードを乗せるだけ。
完成! 黒と水色のコントラストはいい感じだと思うのですが、壁の白と合わせると、ややボンヤリします。濃い茶バージョンも買ってあったので、そちらの方が良かったかも?
と言うことで、一旦完成である。