Vol.56 時間も手間も大幅カット。便利なライフハック5選。
いきなりですが、ちょっと個人的な宣伝をさせてください。優駿という競馬雑誌のエッセイ公募で次席の賞をいただきました。作品はこちら(https://www.yushunweb.jp/digital-arch/essay/)で読めます。良かったらご一読を。
さて、今回は久しぶりの登場。暮らしに役立つライフハック集、第三弾です。年末の大掃除にはもちろん、普段のちょっとした家事にも使える目から鱗のテクニックをドドンと紹介。どのアイデアも時間も手間もお金もかからず、身近にあるモノを使った簡単な方法ばかりです。是非、お試しあれ。
1.タマゴのパックを一瞬で潰す方法。
意外にかさばるタマゴのパック。力づくで小さく丸めることもできますが、この方法なら一瞬でペチャンコに!
手順は簡単。熱湯をかけるだけ。タマゴのパックに使用されている素材の耐熱温度はおおむね60~80℃。つまり、耐熱温度を越える熱湯をかけることでパックが耐えきれず、縮むという仕組みです。さらに、一度縮んだパックは冷めてもペチャンコのまま。邪魔になりません。
ただし、80℃を越える熱湯を使うので火傷にはご注意ください。
アッと言うまにペチャンコなので、見ていてちょっと楽しいかも。熱湯にはくれぐれも注意です。
2.タッパに染みついた臭いを簡単に落とす方法。
料理の小分けや保存に何かと便利なタッパー。何でも入れられる半面、ニオイが強いものを入れちゃうと、その後に料理のニオイが残ってしまうのが難点。そんな時は、どの食卓にも置いてある調味料を使えば一発で消臭可能!
その調味料はずばり「食塩」。方法は二つです。
一つ目は、食塩に少量の水を含ませて、それを洗剤がわりにしてスポンジにつけて、擦り洗いする方法。擦ることで汚れも一緒に落とせて一石二鳥です。
もう一つは、タッパーにそのまま食塩水(ちょっと濃い目に作るのがコツ)を入れて、蓋をしてシャカシャカとシェイクする方法。まさに振るだけなので、お手軽です。
この他にも、米のとぎ汁重曹水に漬ける、お酢を使ったニオイ消しなど、身近な物を使った方法があります。あれこれ試してみては?
3.ラップの切り口を簡単に見つける方法。
使わない日はないくらい食卓の必需品である食用のラップ。最近の製品は切りやすく、使いやすい工夫がされていますが、それでもたまに切り口が分からなくなること、ありますよね。我が家の父が不器用すぎて、よく切り口が行方不明になるのです。
そのたびに爪でカリカリ削ったり、ちょっと濡らしてめくろうとしたりするのですが、時間ばかりかかって中々見つからず。そんな時は、この裏ワザ!
やり方はいたってシンプル。使うのは輪ゴムだけです。
これは本当に便利です。ラップの切り口が見つからないイライラとも、これでおさらば!
4.ヨレたTシャツの首もとをシャキッと戻す方法。
せっかくお気に入りだったのに、着過ぎて首元がヘロヘロに……。誰しもがそんな経験、あるのと思います。そんな首元がよれたTシャツ、復活させませんか?
準備するものは氷水とスチームアイロンだけ。
方法も簡単。首元をジャバラ状に折り畳み、そこを氷水に漬けるだけ。一分ほど漬けたら取り出し、水気を取って形を整えます。あまり絞りすぎないように注意。
あとはスチームアイロンをかけるだけ。この時、縦方向にアイロンをかけるのがコツ。干せば完了。もちろん「新品そのもの!」とはいきませんが、充分に着られる状態に復活するはずです。
ここで干し方ワンポイント。写真のようにハンガーを二つ使って干すと、首元にも負担がかからずヨレにくくなります。Tシャツを長持ちさせるちょっとしたコツですね。
5.素早く氷を作る方法。
コロナの影響もあってか、外出せずにいわゆる「家飲み宅飲み」を楽しむ人が増えたそうです。流石にメインとなる食べ物や飲み物を忘れるということはないでしょうが、意外な盲点になるのが氷。今は冷蔵庫の製氷機で自動的に氷ができますが、大人数が使えばストックは足りなくなるし、宴席の最中に買い出しに行くのは面倒くさい。僕らもよく家で飲みますが、氷が足りなくなるのはしょちゅうなのです。
そんな時の強い味方。だいたい30分くらいで氷が作れる裏ワザです。
作り方はいたって簡単。使うのは二つだけ。アルミのトレーとお弁当などに入っているギザギザのついたアルミのカップだけ。
アルミトレーにアルミカップを並べて、水を注ぐだけです。カップ同士の間隔を広めに取るのがコツ。水はあまり入れすぎず、1~1.5cmほど注ぐのがベターです。
そもそもアルミは、家庭にあるプラスチックの製氷皿に比べておおむね1000倍ほど熱伝導率が高いと言われています。圧倒的に冷気が伝わりやすいので、これだけの速さで氷ができるそう。アルミトレーもカップも100円均一で売っているので、いざという時のために買っておいて損はないはずです。
試しにアルミトレー+アルミカップとプラスチック製の製氷皿で氷を作って比べてみました。とりあえず30分間冷やしてみます。
少し見づらいかもしれませんが、表面に薄氷が張った程度で中身がほとんど水だったプラスチック製に対して、アルミカップの方はほとんど固まっていました。その後、さらに15分ほど冷やしたら完全な氷になっていました。確かに速かった!
いかがだったでしょうか。どれもこれも身近なアイテムを使ってできるのもばかり。生活の中にはちょっと知恵を絞って、想像力を使えば快適になるアイデアやテクニックが潜んでいるんだな、と痛感します。
とは言え、毎回こうしたライフハックを使うとなると、それはそれで少々堅苦しいかもしれません。困った時の裏ワザ、痒いところに手が届く小技くらいに考えて、頭の片隅にでも置いておいていただけると、いざと言う時に役に立つはずです。