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Vol.57 ガソリン代より高くつく? 駐車場事情あれこれ。

基本、あまり物を買わないのですが、先日仕事用のバッグを買いました。サイズ感と収納がかなり好みで、やっと理想のバッグが手に入ったなぁと、通勤が楽しくなっているライターのタラです。いい買い物でした。

さて、私たちの暮らし(特に地方都市ともなればなおさら)にとって必需品とも言える車。通勤や買い物、週末のお出かけや旅行などなど、使うシーンは数多いでしょう。そして、車で移動したら必要なのは出先の「駐車場」。目的地に駐車場が併設していればいいですが、そうでなければコインパーキングなどを探さねばなりません。路上駐車するわけにはいきませんし。

ということで、今回は少々ニッチですが、駐車場にスポットを当てたお話。日本一高額なコインパーキングはまさかの……? それではどうぞ~。


今でこそ、日中の仕事で常に運転はしていますが、長い間ペーパードライバーでした。免許を取ってすぐに上京してしまったため、一人暮らしをしていた10年間はほぼ運転せず。東京で普通に暮らす分には鉄道網が都内津々浦々に張り巡らされているので、正直困りませんでした。しかし、運転はしなければ忘れてしまうもの。

ある時、旅行した先でレンタカーを借りました。流石に発進や停車することはできました。問題は駐車。目的地に到着し、いざスペースに停めようとしたのですが、何度やっても上手くいきません。バックしながらハンドルを切った際、どのように車体が動くのか。ミラーで見える白線に対してどんな角度でバックすれば収まるのか。その感覚が全く働かなったのです。

駐車場は無料かつガラガラだったので、スペースを無視して二台分にまたいで停めるという、迷惑極まりない所業を犯しました。これがもし、ロック板式のコインパーキングだとしたら完全にアウトです。駐車、難しい。

ということで、車ではなく駐車場のお話です。

 

 

何度か紹介していますが、現在の我が家は駅前の某商店街の真っ只中にあります。商店街は基本歩行者天国で、自動車の走行は時間によって制限されています(22時~翌朝10時まで)。当然、家の目の前に駐車スペースなどなく、別途駐車場を借りているわけです。そして、それが微妙に遠い。五分くらい歩かねばなりません。荷物が多い時などは難儀します。しかも、そこそこ料金が高い。無駄に駅前だからです。嗚呼、玄関の目の前に駐車場がある家が羨ましい……。

 

 

ここで駐車場料金に関するお話を一つ。

東京で働いていた時のことです。勤めていた広告事務所があったのは原宿の外れの方。とは言え、それでも原宿は原宿。かなり地価は張るわけです。

僕は普通に神奈川から電車通勤でしたが、社長は車通勤をしていました。事務所は雑居ビルの地下一階を間借りしていたのですが、駐車場はなし。別途、駐車場を借りていました。屋根もない、狭い駐車場です。

ある時、先輩が教えてくれました。

「ここの駐車場、月10万円らしいぞ」

当時、僕が借りていた部屋の家賃は6万円程度。それでも安月給の身としては、ヒイヒイ言いながら何とかやりくりして暮らしていたのです。それだけに、その駐車場の値段を聞いた時はゾッとしました。

「駐車場にそれだけの額を払えるならば給料をもっと増やせ」とは思いませんでしたが、社長は車通勤してきても仕事中に車を使うわけでもなく。単純に通勤の足として使っていただけなので、正直もったいないなとは感じました。住まいは都内で事務所からそれほど遠くなかったので、電車通勤でも良かったはずです。まあ、東京の通勤電車はこの世の地獄ですが……。

 

 

さて、駐車場と言えば月極パーキングと双璧をなす存在が、普段から多くの人が利用するコインパーキング。

その歴史は意外?に浅く、正式なコインパーキングが誕生し認可されたのは1991年、平成3年のことです。もちろん、時間貸しの駐車場はそれまでもありましたが、基本は有人の駐車場。管理人がいて、鍵を預けて、支払いをして……という形です。今でも郊外の大きなショッピングモールや総合病院の駐車場などでは、たまに有人駐車場を見かけますが、市街地ではほとんど見かけません。コインパーキングの誕生により、一気に勢力図は塗り替えられました。それだけ画期的なサービスだったのです。そして今なお、増え続けています。

我が家の周辺でも、気が付いたらビルや店舗がなくなって、コインパーキングに変わっていた、という場所がチラホラ。

ビルを建て直して、テナントを誘致して、人を雇って、商売をして……と考えるよりも、コインパーキングにしてしまった方が費用対効果みたいなものは見込みやすいのでしょう。時代の流れと言えばそれまでですが、いささかの寂しさは個人的に覚えてしまいます。ま、余談ですが。

 

 

実を言えば、僕自身はそんなにコインパーキングを使ったことがありません。出不精であまり出かけないこともありますが、例えば東京に遊びに行くとなったら車ではなく、電車を選びます。楽だし、移動中に色々できるし。我が家が駅に近いということもあるかもしれませんが、子供の頃から家族旅行でも基本は電車移動でした。

ですが、周りの友人に聞くと、東京(に限らず遠方)に行くならば車移動が基本。そして言うのが、「都内は駐車場が高い」ということです。

概算ではありますが、都市別のコインパーキングの平均料金は以下の通り。

 

 

やはり、東京、大阪、神奈川などの大都市が頭ひとつ抜けて高くなっています。静岡と比べると3~4倍です。買い物しようとちょっと駐車……なんて気軽にできません。四時間駐車したらほぼ5000円です。かなり豪華な昼食が食べられます。

ちなみに相場が最も高いのはやはり東京で、銀座エリアとのこと。中には1時間3500円なんて目が飛び出る料金が設定された駐車場もあるとか。どんなセレブが利用するのでしょうか。

 

しかし日本にはもっと高額なコインパーキングがあります。それは東京ではなく、なんと意外にも沖縄。上記表を見ると静岡とほぼ同等な料金設定ですが、とある特殊な場所、特殊な状況によって東京を遥かに凌駕する金額になるのです。

それは、世界遺産・首里城近くにあるローソン県立芸術大学前店のコインパーキング。その価格はなんと20分3000円。ローソンの買い物客ならば30分まで無料となっていますが、それ以上は無情に3000円が加算されます(6:00-22:00)。1時間停めたら驚愕の9000円!

もちろん、これには事情があります。先述したように、このコインパーキングは首里城にほど近い場所にあります。つまりそれだけ観光客が多いわけです。大挙やってくる観光客が長時間駐車してまうと、ローソンの買い物客が迷惑してしまうということで、あえて法外な価格を設定しているということです。もし、沖縄・首里城に観光に行く際は、どうぞ駐車場にはご注意ください。

 

 

最後に疑問、というか愚痴?

我が家が契約している駐車場。家から少しばかり遠いのは仕方がない。無駄に駅に近い所に住んでいる代償だと諦めます。

しかし、その駐車場にある車止め。いわゆる下がり過ぎないようにするためのブロックです。あれが恐らく前後逆に付いているんです。普通はこの向きで設置されているはず↓

 

 

別段、問題はないと言えばないのですが、何か気持ち悪い。そんなことを思いつつ、特にクレームを入れるわけでもなく、もう6年くらい契約しているのですが。直してもらった方がいいのでしょうか……?

 

 

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