天王の家

『石場建て』という伝統構法で建てられた「天王の家」。弊社CAC建築工房のモデルハウスでもあります。 石場建てのほかにも木組みや土壁、真壁づくりといった伝統技法を採用していますが、目指したのは純和風ではなく「現代の木の家」。地域の木材を使用し、地域の気候風土に合った住まいとなっています。リビングに設けられた吹抜けは、薪ストーブであたためられた空気を二階居室まで循環させる役割も備えます。 また、一般的に伝統構法では断熱気密性能などを度外視するケースが多いものですが、こちらの建物に関しては、土壁の外部に木質断熱材を施工するなど、現代の環境設計手法とのハイブリッドです。それらの設計・施工が評価され、本物件は「第26回 静岡県住まいの文化賞」で優秀賞を授与されました。