施工事例

T.O.P

2024年、静岡市にて竣工した性能向上リノベーションの住まい。物件タイトルの「T.O.P」は Take Over Project の略称です。

住まい手のお祖父様から受け継いだ築40年の建物を、今のご家族だけでなく、その先の世代まで住み継いでいくこと。時間を超えて価値を引き継ぐ住まいを目指し、計画がスタートしました。

プランニングでは、家族構成や将来のライフステージを見据え、既存建物を約40㎡減築。広さを抑えながら、暮らしやすさを高めるリサイズを行いました。

将来的な夫婦二人暮らしを想定し、主寝室は一階・水回りの近くに配置。一階だけで生活が完結できるワンフロア完結型の住まいとしつつ、LDKを中心に緩やかにゾーニングしています。生活の変化に合わせて、部屋の役割や家具を更新できるよう、あえて作り込みすぎない造作もポイントです。

改修前は活用しきれていなかった二階居室は、吹抜けで一階とつなぎ、上下階が緩やかに空間を共有。家族の気配を家中どこにいても感じられるようになっています。

リビングにおいても、吹抜けは大きな役割を果たしています。採光や、冬の日射取得のみならず、空調された空気が家全体を巡るための経路としても機能しますし、天井のあるダイニングと吹抜け部分の高低差が、空間に心地よいメリハリと広がりを生み出すという視覚的な効果もあります。

なお、外観は、CAC建築工房が得意とする木板外壁。新しい住まいでありながら、最初から街並みに溶け込む、穏やかな佇まいとなりました。

また、『T.O.P』の大きな特徴のひとつが、全国トップクラスの性能向上リノベーションの住まいであること。実際に『性能向上リノベデザインアワード 2024』でも最優秀賞を受賞しています。

構造面では、既存住宅の性能向上リノベーションとしては希少な建設性能評価を取得。既存基礎コンクリートを含めて許容応力度計算を行い、申請上は新築と同一評価はできないものの、実質的に新築同等の「耐震等級3レベル」まで性能を高めています。

温熱性能では、充填断熱+付加断熱に加え、高性能窓APW430・431を採用。断熱等級7(Ua値0.23)を実現し、気密性能も改修前C値10.0からC値0.2へと大幅に向上しました。

もちろん、耐震・断熱といった性能だけでなく、耐久性や劣化対策、そして暮らしやすさまでを総合的に高めたのがこの住まい。

ドイツをはじめとする先進的な住宅基準にも引けを取らない性能を備え、将来的にも市場から求められる、資産価値の残る住まいとなっています。

オーナー様のご希望である「未来の世代も暮らせる家」をかたちにした住まいをご提供できたと考えています。

​​▼ルームツアー動画(AFTER)

​​▼ルームツアー動画(BEFORE)

・HOUSE DATA

竣工年:2024年
所在地:静岡県静岡市
敷地面積:220.92㎡ (66.95坪)
1階床面積:71.28㎡(21.60坪)
2階床面積:31.44㎡(9.53坪)
延床面積:102.72㎡(31.13坪)
間取り:2LDK+CL+小屋裏
構造:木造在来2階建(一部平屋)
既存建築年:1983年(竣工時築41年)

・認定等

認定長期優良住宅リフォーム
既存住宅性能評価
ZEH基準

・性能

耐震等級3(許容応力度計算による)
耐震性能(上部構造評点)改修後1.55
断熱等級7(UA値:0.23w/㎡・K)
一次エネルギー消費等級6
PV(太陽光発電)4.3 kw
気密測定実施(減圧0.2㎠/㎡ 加圧0.2㎠/㎡)
結露計算実施
→冬の結露計算条件
外気:-3°C、相対湿度60%、絶対湿度1.8g/kg
室内:室温23°C、相対湿度50%、絶対湿度8.7g/kg
→夏の結露計算条件
外気:32°C、相対湿度73%、絶対湿度22.0g/kg
室内:室温23°C、相対湿度50%、絶対湿度8.7g/kg

・PHPP(パッシブハウス基準)

年間暖房需要 16kWh/(㎡a)
年間冷房&除湿需要 23kWh/(㎡a)

・設備/素材

(仕様)
全館空調(夏用エアコン1台、冬用エアコン1台)
床断熱(付加断熱)、外壁付加断熱、天井断熱(ネオマフォーム)
クロス胴縁
二重屋根(二層屋根)
透湿防水シート(ウルト)
屋根防水シート(ウルト)

(照明)
トルボー220(ルイスポールセン)ダイニングペンダント照明

(ドア・窓)
木製玄関ドア(ガデリウス)
樹脂サッシAPW430(YKK-AP)

(外装)
木板外壁
アウターシェード

(内装)
杉(造作家具)
しっくいクロス(日本エムテクス)
ハニカムスクリーン

(機械設備)
1種換気 熱交換換気 SE200RS(ローヤル電機)

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