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Vol.3 生活に効く! 十人十色のニオイ学

朝晩の冷え込みに、少しずつ季節の変化を感じる今日この頃。体調など崩していませんか?

ライターのタラです。

先だって、パソコンを新調しました。せっかくだから、ついでに部屋の模様替えも思い立ちまして。そこで整頓のために普段あまり使わないクローゼットを開けると、プーンと嫌なニオイが…。埃っぽいというか、黴っぽいというか。それで一気に萎えて、そっとクローゼットを閉じたのでした。

と言うことで、今回は使い方次第で気分を上げることも、逆に下げることもある「ニオイ」にまつわるお話です。

 

学生時代のことです。とても潔癖な友人がいました。同じマンションに住んでいたこともあり、よく部屋を行き来していたのですが、同じ間取りとは思えないほど整頓され、人が来ている時でも掃除機をかける程。ちょっと変わった人でした。

あるとき、男女含む学友たち数人と彼の部屋に遊びに行きました。「下の部屋(僕の部屋です)に比べてキレイだろ?」と鼻高々な彼。すると一人の女の子が言い放ったのです。

「なんか、男臭い」

確かに彼は部屋にコロン(のようなもの)をよく撒いていました。彼にしてみればお気に入りのニオイだったのでしょう。ですが、にべもなく切り捨てられ、相当ショックを受けていました。「いいニオイだって言う女もいる」と強がっていたのが滑稽でした。

ある人にとって心地よくても、別の人にとっては受け付けない。

生ゴミやタバコが臭いというのは分かります。しかし、香水やアロマなどのいわゆる「良いニオイ」でも、好き嫌いは千差万別。評価は180度変わることもあります。

僕自身にも苦い思い出があります。遥か昔、当時の彼女が香水をプレゼントしてくれました。「どんなニオイが好きなのか分からなかった」と、自分が好きだった香水を選んだそうです。

しかし、それは僕が苦手なニオイでした。嗅いだ瞬間の顔を見て察したのか、「このニオイ駄目?」と聞いてきました。嘘をついても香水なのですぐにばれます。駄目かも、と正直に答えました。その時の彼女の悲しそうな目と言ったら……。

老婆心ながら一言。香水はプレゼントに不向きです、お気をつけください。

 

 

もちろん、香水にしろルームフレグランスにしろ、自分が好きなニオイを使うことに異論を唱えるつもりはありません。100人が100人とも好きなニオイなど存在しないのだから、何はともあれ自分が心地よいと感じるニオイに包まれるのがベストです。

では一体、いいニオイって何?

その答えはありません。いいニオイにしても、苦手なニオイにしても、恐らくほとんど人が具体的な理由は答えられないと思います。嗅覚っておそらくそういう器官なのでしょう。

しかし、実際にアロマなどを使用して、リラックスできたり、ぐっすり眠れたりということはありますよね。それは、人間の五感の中で唯一嗅覚のみが「情動(喜怒哀楽など)」に作用するから。つまり直接脳に強い反応を伝えるということです。

例えば、部屋で仕事をしています。その横で、肉をじゃんじゃん焼かれたとしたら? 肉自体は美味しそうなニオイを放っています。食欲も刺激されるでしょう。しかし、恐らくまったく集中できないはずです。まあ、焼肉臭はアロマではないので、比較するものではありませんが、ざっくり言ってしまえば、これが嗅覚の特長です。

ニオイや香りは見えないし、触れません。ただそこにあって、人間に作用するだけです。

「〇〇に効く」とおすすめされたアロマを使ったとしても、「なんかいい香りで、落ち着くな」と感じる程度かもしれません。それでもひっそりと、こっそりと、嗅いだ人の心身を癒し、整えてくれる。ニオイや香りの力、恐るべし、です。

 

 

最後に少しだけ、部屋別におすすめの香りをご紹介。あくまで一例ですので、参考まで。

 

・玄関    空気洗浄効果のあるヒノキ、消臭殺菌作用のあるユーカリ など

・リビング  気持ちを明るくしてくれる柑橘系の香り(ベルガモット、オレンジ、レモン) など

・トイレ   殺菌消臭作用のあるユーカリ、ティートリー、空気浄化効果のあるレモン など

・寝室    安眠効果のあるラベンダー、心のバランスを整えてくれるゼラニウム など

・書斎、勉強部屋  記憶力アップ効果があるローズマリー、リフレッシュ効果のあるペパーミント など

 

※浅知恵なので悪しからず。ちゃんと知りたい方は、専門店へどうぞ(苦笑)

 

なんか気分がすぐれない。テンションが上がらない。寝付けない……。そんな時は、生活にちょっとだけ香りを取り入れてみれば、何かが変わるかも?

 

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