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Vol.41 このガジェットが暮らしを変える。家電を使いこなそう!

今や音楽は配信で聴く時代。CDを買うことはもちろん、音楽データのダウンロードすらしないのが主流です。そんな中、いまだにi pod nanoという生産中止になった音楽プレイヤーを愛用し続ける、アナログ派ライターのタラです。

今回のテーマは「家電」ですが、はっきり言って、僕自身かなり家電音痴です。使えればいい、というスタンスで、家の家電は結構古いものばかり。使いこなせれば時短にもなって、かなり便利だと思うのですが、あれこれデジタル化、IT化することに一抹の不安が……。

ということで、自分自身の勉強も兼ねて、家電のアレコレを語っていこうと思います。


会社の同僚が家を建てました。結構、理想を盛り込んだようで、特に家電は奥様と相談の上、納得のいくモノを揃えたそうで。

彼はおもむろにスマホを取り出し、ある動画を見せてくれました。天井の隅からキッチンをとらえた映像で、そこに女性が映っています。

「これ、今現在の我が家の様子。奥さんが料理作ってるみたい」

何と、室内をリアルタイムで撮影しているカメラ映像でした。無論、奥さんを隠し撮りしようというわけではありません。防犯用です。

「いま、このスマホから部屋の電気も消せるし、テレビの電源も入れられるよ」

いわゆるスマート家電です。スマホと家電をネットを通じて連結させ、遠隔で操作できるようにしているとのこと。

「一番よく使うのは冷暖房かな。帰宅前にスマホで起動設定しておけば、帰ったら部屋がいい具合の室温になっている」

おお、最先端。スマホ一台で全てが完結できるのです。

我が家のこと考えました。リモコン、一体いくつあるだろう? テレビにHDDプレイヤー、エアコン、DVD、空気清浄機に加湿器……どれがどれだか分からなくなるし、ちょいちょい姿を消しやがります。まったくもって不毛です。

さらに、友人のこだわりは細部にまで至り、コンセント位置も家電の配置を考えて場所を決め、USBが直接させるポート付きだそう。配線がごちゃごちゃしていると嫌じゃん、と言っていました。無論、我が家はそこら中でタコ足配線。掃除が行き届かずホコリも溜まっているので、多分、危ないでしょう。

 

 

さて、「家電・三種の神器」という言葉をご存じでしょうか。家電の歴史を振り返るとちょくちょく出てくるのですが、これは時代時代を象徴する三つの家電のこと。

一番古くは1950年代後半。ちょうど家電が一般家庭に普及し始めたころです。少しずつ便利になる暮らしの中、求められるのはさらなる利便性、そしてステータス。当時、多くの人々の憧れとなったのは、「白黒テレビ」「洗濯機」「冷蔵庫」の三つでした。

面白いのは、洗濯機と冷蔵庫が暮らし寄りなのに対し、最も人気だった白黒テレビは娯楽寄りの家電であること。時代背景を考えれば、日々暮らすことで精一杯だった状態から好景気を迎え、娯楽を楽しむ余裕が生まれた、その証左かもしれません。

以降、三種の神器の組み合わせは色々と変わり、「カラーテレビ」「クーラー」「電子レンジ」「ウォークマン」「デジタルカメラ」「DVDプレイヤー」「薄型テレビ」などなど、時代に応じて求められてきました。

そして現在、令和五年。どんな家電が三種の神器と呼ばれているかご存じですか? キーワードは時短(時間短縮)。とかく忙しい現代。家事の時間や負担を減らし、自分の時間を大切にしたい。そう考える人は多いのでしょう。時短家電の需要は今後も高まりそう。

ずばり、現代の三種の神器は「ドラム式洗濯機」「ロボット掃除機」「食洗機」だそうです。確かにどれも家事の負担を軽減してくれる最新アイテム。特にロボット掃除機は、自分がいない間に掃除を完了してくれるわけで、時短家電の最たるもの。その進化はすさまじく、AIでコントロールして障害物を回避し、隙間にもスイスイ入り、充電も勝手に完了する。もちろん、それで全ての掃除をまかなえるわけではないでしょうが、毎日掃除をすることの億劫さを考えれば、勝手に動いてちょくちょく掃除をしてくれるのは確かに魅力的かも。

ちなみに、我が家にはこの令和の三種の神器は一つもありません。つい二、三年前にやっと掃除機をコードレスにしたばかりなので、ロボット掃除機なんて夢のまた夢です。

ドラム式洗濯機にしても、サイズを考えると、今の洗濯機スペースに置けるのかどうか。ただ、洗濯機が2F にあり、干すのは3Fのベランダ。その移動は面倒くさい。洗濯から乾燥までを一括でできるならば、これは重宝します。もし大金が手に入ったら、今一番欲しい家電です。

 

そして、意外というかやはりというべきか。長いこと、暮らしにおける娯楽の中心だったテレビは、もはや必需品ではなくなりつつあります。僕の数少ない友人調べによると、結構テレビを持っていない人がいました。インターネット、そしてスマートフォンの普及がその要因のひとつ。放送時間やチャンネル数が限られているテレビ放送に対して、インターネットには無数の動画が溢れています。サブスクみたいなものも流行し、映画やアニメ、何なら見逃したテレビ番組だって、ネットで観ることが可能です。

個人個人が観たいものを、観たいときに観る。それが当たり前になってきて、単純な娯楽用品としてのテレビの時代は終わったのかもしれません。それが良いかどうかはわかりませんが……。

あ、考えてみれば、僕の部屋にもテレビなかった。まあ、元々テレビっ子というわけでもありませんし、正直、それほど困りはしない……かなぁ。

 

 

僕は小説をよく読むのですが、中でも特に好きなのがSF小説。大半が今現在よりも未来が舞台になっているためか、現代においてもいまだ存在していない技術や道具が登場します。

有名なところで言えば、タイムマシン。創作物にタイムマシンが初めて登場したのは1887年、エンリケ・ガスパール・イ・リンバウの「アナクロノペテー」と言われており、そこから130年以上も人類は時間旅行の夢を見続けているわけです。僕らが生きている間に完成するのでしょうか……。

もちろん、このほかにもSF小説には胸躍るような未来のガジェットが色々と登場します。ということで、僕が個人的に「こんな道具があったら面白いな」と思ったものをいくつか紹介しようと思います。趣味全開です。

まずは「ハーモニー」という作品に出てくる「Watch Me」。これはナノレベルの医療分子を体内に入れることで、常時体の状態をチェックしてくれるもの。この作品では一応、病気で死ぬということがない世界になっています。小説としても超面白いのでオススメです。

続いては、映画にもなっている「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」における「情調オルガン」というアイテム。これは自分の感情をダイヤルで調整できるシロモノです。陽気なムードから陰鬱な状態、興奮状態、何も感じない空虚さ……ダイヤルを調整することで、さまざまに感情を変えることができます。怖いような気もしますが、使い方次第では心の安寧を得られるスーパーアイテムになるかも。

最後は「スワロウテイル 人工少女販売処」という小説から、「人工妖精(フィギュア)」と呼ばれるヒューマノイド。第3の性とも呼ばれる、ロボットよりも人間らしく作り上げられた存在であり、基本人間のために暮らしています。容姿、人格、性格、技術、知識、趣向など、多様な人間の嗜好に応えるバリエーションがあり、自分にとって最高最良の一体と出会うことができるわけです。独身者の夢?! 無論、こうした存在に頼らざるを得なくなったのには重大な理由がありますが、そちらは是非本編でお楽しみください。

 

 

駆け足気味にはなりましたが、いかがでしたでしょうか? そういえば、僕は一人暮らしをしていた時でさえ、電子レンジを持っていませんでした。どうやって生活していたのでしょうか。覚えていません。

そんな家電音痴の僕ですが、これだけは絶対になければ生きていけないという家電があります。今年は特に役に立った人も多かったのでは? そう、クーラーです。夏場は結構早い時期から部屋の冷房は使いますし、冬は冬で暖房ガンガンです。

みなさんにとっての「必須家電」は何ですか?

 

 

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