Vol.59 お部屋引っ越し大作戦! 床篇
ソファーを買おう買おうと思い続けて一年。中々決断できずにズルズル来ているライターのタラです。滅茶苦茶高いソファーというわけではないので、勢いで買えばいいのですが、貧乏性なので中々決断できないわけで……。
さて、今回はお部屋引っ越し作戦、第三弾。とりあえずゴミの処分は終わったので、いよいよ部屋の中身作りに着手します。まずは土足だった床の改造からです。金をかけずに汗をかく……をモットーにした部屋作り。果たして引っ越せる日は来るのでしょうか? それでは血と汗と涙の奮闘記、お楽しみにください。
前回のおさらい。大量に放置されていた不用品は何とか処分できました。まあ一部は次回(という名のいつか)に先送りにしましたが、取りあえずは片付きました。
物がなくなったところで、「じゃあ使い始めよう」というわけには行かないのがこの部屋の難点です。写真を見てもらえばお分かりいただけるかと思いますが、ここは元々土足で使っていた部屋。最初の目論見では事務所として使う想定だったようですが、そんなに頻繁に打ち合わせするような店でもなく、気が付いたら倉庫という名の物置となった悲しい歴史があります。
欧米よろしく土足で生活するという手もありますが、やはり四十年以上慣れ親しんできた「家の中では靴を脱ぐ」という習慣は簡単には捨てられません。靴を脱いで生活できるように、床をどうにかするしかありません。
普通に考えれば「床板を敷く」べきでしょう。当然、考えました。ネットでのDIY動画を参考に閲覧しましたが、とてもできる気がしません。素人が板を買ってきて敷けば完成……というわけには行かないのです。
無難にプロに頼むのが一番です。そもそも当コラムはCAC建築工房様のHPに掲載されていることを鑑みれば、頼んでしかるべきでしょう。しかし、僕には資金がないのです。一万、二万程度ならばまだしも、床張り替えがそんな額で実現するはずもなく。ということで、プロに頼むという一番真っ当な手段は却下と相成りました。
次に考えたのは、「絨毯を全面に敷いてしまう」ということ。大雑把に言えば「フローリングに絨毯を敷く」みたいなイメージです。一瞬、簡単そうかも……と思いました。しかし、そうは問屋がおろしません。この部屋、4メートル四方くらいの広さがあって、中々無駄にデカい。一枚で床全面を覆うようなサイズがなかったのです。しかも縦横の長さが微妙に違い、完全なる正方形というわけでもありません。二枚、形によっては三枚を切り張りしなければならない感じでした。となると、繋ぎ目が出るし、美しくない。何より絨毯も決して安くはなかった。泣く泣く却下となりました。
ネットであれこれ調べてみると、床に使えるさまざまなアイテムが紹介されています。はめ込み式の板状フローリング材や、置くだけのフロアタイル、ロール式で自由に長さを取れるフロアシートなどなど、表面積の多い床の雰囲気を変えて、部屋全体のイメージチェンジをしたいと考える人は多いようでした。
しかし、どれも当然費用はかかります。僕の部屋ベースで考えてみると、どのアイテムを使っても5万~7万くらいは必要になる計算に。その程度をケチるなよ、という話ではあるのですが、今回の引っ越しのテーマはあくまで「いかに金を使わないか」。節約こそ命です。
結局、行きついたのはトイレ改造の時にも使った100均のリメークシートでした。
結論から言えば、これは正直オススメしません。そもそもこのリメイクシートは壁に使うもので、床での使用は想定していません。いくつかのDIY系ホームページでも言及されていました。一番の要因は「滑る」こと。表面がツルツルなので靴下で歩くと確かに滑ります。裸足で歩くかスリッパを使うかすれば、まあ多少は緩和されますが。
そして当然、どんな結果になっても責任は自己にあるということ。経年でシート剥がした結果、床材がボロボロになったという投稿もありました。やるならば、これは肝に銘じなければなりません。
とまあ、躊躇する部分もあったのですが、考えても始まらない。動くのみです。
部屋の広さから必要なリメイクシートの数を割り出しました。リメイクシート1枚のサイズは45×90センチ。ざっくり計算して50枚程度必要。まあ5000円強です。これくらいの資金ならばGo! 逆に大変だったのは、一店舗では同じ柄のシートが50枚も売っていなかったこと。市内の店舗をほぼ巡って、同一柄のリメイクシートを買い集めるはめになりました。
作業自体はただひたすらに「張る」のみた。トイレ改造時に一回経験していたし、基本は床に張っていくだけなので、さほど難しいことはありませんでした(それでも斜めになって隙間ができたり、重なりがぐちゃぐちゃだったり、柄が合わなかったりは多発しました)。
こんな感じ。遠目に見れば板張りの床には見える……かな。
とここで、考えました。先述した通り、この部屋は元々土足。となると、靴を脱ぐスペースが必要ではないか、と。
ドアの外側をそのスペースにすることを考えましたが、扉は外開き。となると、扉を開閉時に脱いだ靴が邪魔になります。やはり内側に作るしかない。そしてこんな感じにしてみました。
タイルっぽい部分も当然リメイクシート。囲いも100均で買った木材を使っています。何となくそれっぽく出来たなと、自画自賛しています。
とりあえず、リメイクシートを張り終えました。流石に一週間くらいかけて、少しずつ作業を進めました。結果、腰をやりました。
分かっていたことですが、「滑る」し、底冷えがやばい。全面絨毯にするのは無理でしたが、せめてカーペットくらいは敷こうと思い立ち、ネットで購入。そして完成したのは……
こんな感じです。
作業日数……一週間
経費…約11,000円(カーペット2,900円、リメイクシート2種55枚6,490円、工具各種1,000円程度)
最後に感想を少々。
正直、こんな床作りは邪道です。土足→下足という、かなり大きな改修事案ですら、安く済まそうという、個人的懐事情が故の苦肉の策です。これで良かったとも思わないし、決してオススメしようという意図はございません。
床はまさに家の土台だし、歩く・座る・寝るなど生活においても直接、接することが多い重要な部分。潤沢な資金さえあれば、プロフェッショナルに頼みたかったのが本音です。
皆さまはゆめゆめ真似なさりませんように。
いよいよ部屋の完成形が見えてきました。こんな部屋にしたい、というイメージだけは頭に浮かんでいるのですが、果たしてその通りに完成するのか? 今後の展開に乞うご期待!